UXデザインが気になるWeb制作者な静岡県民は、1/21はシフシズへGO!
1月21日にB-nest 静岡市産学交流センター 7階 大会議室にて行います。静岡市に限らず浜松や三島に住んでいる方も参加者にいます。ぜひこのためだけに静岡市に来てみてください。

今年受講して印象的だったセミナーの一つに、坂本貴史さんのCPI x CSS Nite「After Dark」(34)「IA/UX プラクティス」があります。
2016年7月28日に開催されたこのセミナーは、ワークショップが大部分を占め、カスタマージャーニーマップについて手を動かしながら学べるという内容でした。
このセミナーは、IA/UXプラクティス モバイル情報アーキテクチャとUXデザインという書籍に関連したイベントなのですが、やはり書籍を読むだけでなく体験してみることではじめて得られるものというのもあるのだなあと感じました。
同じように感じる人が多いのか、日本のいろいろなところでワークショップイベントが開催されています。
僕は地元静岡で開催されているイベントCSS Nite in Shizuokaのスタッフもやっていることもあり、さっそく坂本さんに静岡へ来ていただこうと思いました。
1月21日にB-nest 静岡市産学交流センター 7階 大会議室にて行います。静岡市に限らず浜松や三島に住んでいる方も参加者にいます。ぜひこのためだけに静岡市に来てみてください。
ただ、UXデザインセミナーってちょっと誤解されているふしがあるかもしれないと思ったので、その部分を中心に書いてみたいと思います。
カスタマージャーニーマップを現場で使う人にのみ有効なセミナーなのか?
僕が受けたときのワークショップは、カスタマージャーニーマップを作るということがワークショップのゴールでした。最新版の坂本さんのセミナーでは、カスタマージャーニーマップだけでなく範囲が広がっているようですが。
Webサイトの企画を考えるときというのは、様々な角度から作るべき対象に対して考えをめぐらせます。
その結果として、何をどんな程度の力を入れて作るかという方向性が決まってきます。当然ユーザとその構造、時間軸についても考えを巡らせることになるでしょう。そこでカスタマージャーニーマップだというのはすごくニーズとして理解しやすいです。
僕が坂本さんのワークショップを受けて感じたのは「いわゆる上流工程だけのツールにしておくのはもったいないな」ということでした。
ということで「成果物としてのカスタマージャーニーマップ」というのは一旦脇に置いておいて、僕はWeb制作者のための「視点としてのカスタマージャーニーマップ」というスキルについて考えてみます。
視点を一つ加えるためのツールととらえてみる
成果物としてカスタマージャーニーマップを作るということではなく、WebサイトやWebアプリをデザイン、設計する過程の視点としてカスタマージャーニーマップを活用していこうということになるのですが、これは他の視点で考えると特別なことではないことがわかります。
例えば、システム設計をするときに、ユースケースというものを意識するもしくは成果物としてユースケース図を作るということがあると思います。
そのついでに、ユーザーの時間軸について意識する、その具体的なイメージ方法としてのカスタマージャーニーマップというところまで視座を広げてみてみるのです。
設計フェイズに限らず、WebサイトやWebアプリをつくるときには、仕様通りに作る仕事だったとしても、様々な視点から検討をすると思います。
ビジュアルデザイン的にどうか、セキュリティ的にはどうだろうか、速度的に大丈夫か、コンテンツはどれくらいの頻度で更新されるのだろうか、ブラウザの対応状況は大丈夫だろうか、アクセシビリティ的にはどうか、ユーザーインターフェースとして無理がないかどうか、などなど。
僕らWebに関するビジネスのための道具を作っている側の人間は、様々な角度から対象を検討して制作を進めているはずです。
その中の一つとして、カスタマージャーニーマップを通して何か問題はないだろうか?という視点が加わることで、ユーザーの行動とその時間経過からの検討を加えることができます。つまり、カスタマージャーニーマップというのは必ずしも上流工程だけのツールではないということだと僕は思いました。
ということで、静岡版のUXデザインセミナー、Web担当者やディレクターの方だけでなく、エンジニア、デザイナー、コーダーといった方々にもぜひ一度体験していただきたいと考えています。
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- Greative GK. 原一浩 ( kara_d )
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